第一鳥居
奉納者 廣海 二三郎 [ひろうみ にさぶろう]
安政元(1854)年、石川県加賀市瀬越町生まれ。
明治12年に西洋型帆船を購入、同24年には汽船3隻、同36年には汽船6隻を所有。同37年には貴族院の多額納税議員にも選出された。広海商事株式会社、日本火災海上保険株式会社を設立。明治32年、兄弟の第四代大家七平とともに住吉神社の第一鳥居を寄進。昭和4年1月29日、七平と同日に死去した。
鳥居石材は広島県尾道産。北前船一艘買い上げて運搬した。
慶応元(1865)年、石川県加賀市瀬越町生まれ。
大家家は二代目が天保12(1841)年に独立船主となって以来、五代目まで海運業に従事。四代目七平は明治24年に小樽に大家倉庫を建設、積極的に汽船への転換を進め、全盛期となった。同29年、逓信省の命によりシベリア諸港との航路を開拓。大正10(1921)年、大家商事株式会社を設立。のちに広海二三郎らとともに日本火災海上保険株式会社を設立し、取締役に就任。明治32年、兄弟の第五代広海二三郎とともに住吉神社の第一鳥居を寄進。昭和4年1月29日、二三郎と同日に死去した。